【英文法解説】仮定法過去の完全攻略法!

英語を勉強していて「if」という単語に出会うと、だれでも一度は「仮定法」というものにぶつかります。
中でも「仮定法過去」は、名前のせいで「過去の話をするのかな」と誤解しやすく、初学者がつまずきやすい文法のひとつです。

たとえば、「もし私が鳥だったら、空を飛ぶのに」と言いたいときに、どう英語で表現するか分からない…という経験はありませんか?

この記事では、仮定法過去が何を意味し、どんなときに使われるのか、どんな形を取るのかを、一つ一つ丁寧に解説していきます。

今の現実とは違うことを想像する表現である仮定法過去を、身近な例とともに理解し、使えるようになることを目指しましょう!

仮定法過去の意味と用途

仮定法過去とは、現実にはそうではないことを仮に想像して表現する方法です。
名前に「過去」とあるものの、過去のことを話すのではありません。現在の事実とは異なることを想像して話すときに使います。

たとえば、「もし私が君だったら、そんなことはしないよ」と言うとき、それは現実ではない仮定ですよね。
このようなときに仮定法過去が使われます。

仮定法過去の基本構文

仮定法過去といえば以下のような形を取ります。丸々覚えてしまいましょう!

If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + would / could / might + 動詞の原形

この形を覚えておけば、どんな文も応用がききます。

例文と和訳

If I were you, I would not do that.
もし私が君だったら、そんなことはしないよ。

If she knew the answer, she could help us.
もし彼女が答えを知っていれば、私たちを助けることができるのに。

If we had more money, we might travel abroad.
もっとお金があれば、海外旅行に行くかもしれないのに。

be動詞の特例

仮定法過去では、If節の中では、主語が I, he, she などでも、be動詞は “were” を使うのが基本です。

これは、文法的に「現実ではないこと」を明確に示すための決まりごとです。

If I were a bird, I would fly freely in the sky.
もし私が鳥だったら、空を自由に飛ぶだろう。

助言や忠告の表現

仮定法過去は、助言や忠告を柔らかく伝えるときにも便利です。

If I were you, I would talk to him.
もし私が君だったら、彼に話しかけるよ。

If I were in your shoes, I would take a break.
もし私が君の立場だったら、休憩を取るだろう。

助言や忠告を直接いうのではなく、優しく相手に伝えることができますね!

練習問題

次の文を仮定法過去を使った英文に書き換えてください。

彼はお金がないから、新しい靴を買えない。
私は鳥ではないから、空を飛べない。
私たちは今忙しいから、手伝えない。

解答と和訳

If he had money, he could buy new shoes.
もし彼にお金があれば、新しい靴を買えるのに。

If I were a bird, I could fly in the sky.
もし私が鳥だったら、空を飛べるのに。

If we were not busy now, we could help you.
もし今私たちが忙しくなければ、手伝えるのに。

仮定法現在との違い

仮定法過去は、今の現実とは違う仮定を表す
仮定法現在(直説法)は、現実の可能性がある未来のことを表す

If I study, I will pass the test.(直説法)
もし勉強すれば、テストに合格するだろう。

If I studied, I would pass the test.(仮定法過去)
もし勉強したなら、テストに合格するだろうに。(でも実際は勉強していない)

仮定法過去と仮定法過去完了の違い

仮定法過去は現在の事実と異なる仮定
仮定法過去完了は過去の事実と異なる仮定

仮定法過去
If I were rich, I would buy a car.
もし私がお金持ちだったら、車を買うのに。(現実はお金持ちでない)

仮定法過去完了
If I had been rich, I would have bought a car.
もしお金持ちだったら、車を買っていただろう。(現実はお金持ちでなかった)

まとめ

仮定法過去は、「今の現実とは違う世界を想像する」文法です。
最初は形式が複雑に思えるかもしれませんが、実際はとても表現豊かな文法であり、慣れれば使いこなすのが楽しくなります。

If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + would / could / might + 動詞の原形

この形をしっかり覚えておきましょう!

ポイントは、仮定の内容は今の現実と違うということを意識すること。
英語の表現力を高める大きな一歩になるので、ぜひじっくり練習してみてください。

たとえ今はうまく使えなくても、あなたの努力は確実に実を結びます。
焦らず一歩ずつ、一緒に理解を深めていきましょう!

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