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【英文法解説】同格のthatと関係代名詞thatの違いと見分け方

英語学習者の中には、「that」が文中でどのような役割を果たしているのか迷うことがあると思います。
特に、「同格のthat」と「関係代名詞のthat」の違いが分かりにくいという声をよく耳にします。
本記事では、その違いと見分け方を丁寧に解説します!
同格のthatとは?
「同格のthat」は、名詞の内容を具体的に説明する働きをします。
「〜ということ」と訳すことが多く、名詞節を導く点で接続詞の一種です。
正確には「名詞節を導く従属接続詞」となります。
特に、idea, fact, belief, news, hope などの抽象名詞のあとによく使われます。
The fact that he passed the exam surprised everyone.
(彼が試験に合格したという事実は、皆を驚かせた)
この文では「that he passed the exam」が「the fact」の内容を説明しており、関係詞ではなく「同格のthat」となります。
関係代名詞のthatとは?
一方、「関係代名詞のthat」は、先行する名詞(人・物)を説明する節を導く語です。
「〜する(した)…」のように訳され、主語または目的語の役割を担います。
The book that he wrote became a bestseller.
(彼が書いた本はベストセラーになった)
この場合、「that he wrote」が「the book」を説明しており、「that」は関係代名詞です。
同格のthatと関係代名詞のthatの見分け方
見分けるためのポイントは以下の通りです。
① 先行詞が抽象名詞(fact, idea, newsなど)かどうか
→ 抽象名詞のあとに続く that 節は「同格のthat」であることが多いです。
② that 節の中にが完全文なのか不完全文なのか
→関係代名詞の後には不完全文が続くのは皆さんもご存知かと思います。
そして同格のthatの後には完全分が続きます。
The idea that we should reduce waste is becoming widespread.
(ごみを減らすべきだという考えが広まっている)
→ 抽象名詞「idea」の内容を説明しており、同格のthatです。
The man that I met yesterday is my cousin.
(昨日私が会った男性は、私のいとこです)
→ 「that I met yesterday」が「the man」を説明しているので、関係代名詞のthatです。
また、metの後に続く目的語が欠けていることもわかります。
練習問題
1. The rumor that he got married is not true.
同格のthat:抽象名詞「rumor」の内容を説明している
2. The house that Jack built is still standing.
関係代名詞のthat:「that Jack built」が「the house」を説明している
まとめ
同格のthatの前にはidea, fact, belief, news, hope などの抽象名詞が置かれます。
また関係代名詞との見分けかたは、その後に続く文が完全文か不完全文かという点です。
先行詞の種類や節内の構造に注目することで、正確に識別できるようになります。
ぜひ、今回の内容を参考にしながら英文読解力を高めてください!
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