【英文法解説】関係代名詞の省略と用法の違いについて解説!

英語を勉強していると、避けては通れないのが「関係代名詞」。who、which、that などが登場するたびに、

「これって省略できるの?」

「このカンマは何?」

と戸惑った経験はありませんか?特に、大学入試やTOEIC・英検の文法問題では、関係代名詞の用法と省略のルールが頻出です。

本記事では、関係代名詞の基礎から省略の条件制限用法と非制限用法の違いまで、丁寧に解説します。

例文にはすべて日本語訳を添え、問題付きで確認もできますので、ぜひじっくり読み進めてください。

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関係代名詞をおさらい!

関係代名詞とは、2つの文を1つにまとめ、名詞をより詳しく説明する役割をもつ語です。

先行詞(説明される名詞)の後ろに置き、「who」「which」「that」などを使って文をつなげます。

I know a man. He can speak six languages. → I know a man who can speak six languages.
私は6か国語を話せる男性を知っています。

このように、関係代名詞を使うことで文をスムーズにつなげ、読みやすく、情報豊かな文章を作ることができます。

関係代名詞の省略ルール

関係代名詞は、必ずしも毎回使われるわけではありません。特定の条件下では「省略」されることがあり、これは英語の文をより自然で簡潔にするテクニックの一つです。以下に、そのルールを詳しく説明します。

関係代名詞は「目的格」の場合、省略することができます。つまり、関係代名詞が文中で目的語の役割を果たしており、かつその後ろに主語と動詞が続いていれば、省略可能です。

This is the movie (that) I watched yesterday.
これは私が昨日見た映画です。

この文では、「that」は「I watched」の目的語にあたります。主語「I」と動詞「watched」がそろっているため、「that」は省略しても正しい文になります。

ただし、「主格」の関係代名詞は省略できません。主語としての役割を果たしているため、省略してしまうと文の構造が崩れてしまいます。

He is the man who helped me.
彼は私を助けてくれた男性です。

この「who」は「helped」の主語であるため、省略することはできません。

制限用法と非制限用法の違い

関係代名詞の使い方には、「制限用法」と「非制限用法」という2つのパターンがあります。この違いを理解することで、英作文や読解の精度が格段に上がります。

制限用法では、先行詞を特定するために関係節が不可欠です。つまり、先行詞はある固有のものに特定されていない名詞(student  teacher  building など、、)でなければなりません。文中にカンマは使わず、「that」「who」「which」などが使えます。説明がないと文の意味が成り立たないのが特徴です。

Students who study hard will succeed.
一生懸命勉強する学生たちは成功するでしょう。

ここでは、「who study hard」がなければ、どの学生が成功するのかわからず、文の意味が不明確になります。

非制限用法では、すでに特定されている先行詞に追加情報を加える形です。関係節はあくまで「補足」であり、あってもなくても文の主旨に大きな変化はありません。そして先行詞はある特定のものを指しているものになります。この場合は必ずカンマを用い、「that」は使えません。

My father, who loves fishing, goes to the river every weekend.
釣りが大好きな私の父は、毎週末川に行きます。

この文では、「who loves fishing」が補足情報であり、先行詞「my father」はすでに世界に一つだけしかないものなので、特定されています。

省略と用法の違いを見抜くポイント

文を読んだとき、次のポイントを意識すると、関係代名詞の省略と用法の判断がしやすくなります。

・関係代名詞の後に「主語+動詞」が来ているか(目的格なら省略可)
・先行詞が説明なしで特定できるか(できるなら非制限用法)
・カンマがあるかないか(非制限用法には必ずカンマあり)
・関係代名詞が「that」の場合は、基本的に制限用法

練習問題

次の英文について、関係代名詞の省略が可能か、またその関係節が制限用法か非制限用法かを判断してみましょう。

(1) The painting that she bought is very expensive.
(2) My uncle, who used to be a pilot, now lives in Hawaii.
(3) The students who failed the test had to take it again.

解答と解説

(1) 省略可能、制限用法
→ 「that」は目的格。「she bought」に主語と動詞があるので省略できる。限定しているため制限用法。

(2) 省略不可、非制限用法
→ 主語「who used to be a pilot」を省略すると意味が通らなくなる。カンマありで補足的な説明。

(3) 省略不可、制限用法
→ 「who」は主語の役割なので省略できない。「どの学生か」を限定しているため制限用法。

まとめ

関係代名詞の省略とその用法の違いをしっかり理解することで、英文の構造がクリアに見えるようになります。英作文ではより自然な文章が書けるようになり、読解でも正確な意味を把握できるようになるでしょう。省略できるかどうか、カンマがあるかどうかなど、小さな違いが文法力を大きく左右します。

今は少し難しく感じるかもしれませんが、毎日少しずつ慣れていくことで、確実に使いこなせるようになります。間違いながら覚えていくのも大事なプロセスです。焦らず、一歩ずつ前進していきましょう!

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